6月のTHI推移

 今年は全国的に梅雨が異例の早さで終わり(九州南部~東北南部で6月下旬)、すでに猛暑が到来している。北海道では低温傾向が続いていたが、最終週に梅雨前線の影響により大雨となりやっと少し暑さがやってきた。

  酪農総合研究所では北里大学との共同プロジェクト実施のため、全国の酪農家にご協力いただき、牛舎に通信型の温湿度センサー端末を設置して、THIをモニターしている。

 全国的に、6月のTHIがどんな推移を示したのか、まとめたので紹介する。

ちなみにTHIとストレスの関係は、

   72以下(ストレス無し)、72-78(軽度)、79-88(強度)、89以上(超強度)

という基準で判断している。


月始めから最高THIが72を超える日が多く暑熱ストレスを受けていた
と思われる。下旬には1日中暑熱ストレスを受けるようになり、最高
THIが80を超える日が続き、強度のストレス状態となっていたようだ。

月の中頃から最高THIが72を超えるようになり、梅雨開けの下旬には
最高THIが80を超え強度の暑熱ストレス下にあったと思われる。

栃木と類似しているが、秋田はまだ梅雨明けしていないと見られ、
栃木よりは低いTHI推移を示している。下旬になり暑熱ストレスを
受ける時間が長くなっていると思われる。

大樹は小雨と低温が継続。中旬後半に気温が少し上昇し、最高THI
が72を超え暑熱ストレスを受けたと思う。最後の週に降雨があり
気温も上昇、3日間程度強くストレスを受けたようだ。

標茶は大樹と同様に少雨と低温が続いた。下旬まで暑熱ストレスを受ける
気象状態ではない。降雨となった下旬に少しストレスを感じる日があった
と思われるが、強いストレスではないようだ。

興部も気温の低い日が多かった。下旬にやっと少し気温が上昇し
始めてきた。最後の週に大雨の影響で湿度の高い日が多かった
が、長時間暑熱ストレスを受けるほどではない。


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