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7月, 2022の投稿を表示しています

2022 展示圃場観察日記(16)

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  〈7月20 日〉  今朝は雨です。夕べからまとまった雨が降っています。  前回の7月13日から余り天気がパッとせず、蒸し暑くカラッとしません。  この間は水撒きはしませんでした。  いつもの位置から観た今朝の様子。週明けからケレスの花が見頃になってきました。  草丈は70cm前後。1番草刈取りが6月27日だったので、今日で23日目。一日で2.5~3cm成長したことになります。  紫や白い花が雨露に濡れ瑞々しいです。  さて、その後、移植した苗はどうなったでしょうか?  前回とほぼ同じアングルです。  周りの既存の株がボリュームを増してきて、その間に埋もれてきてしまっていますが、右側やや下の赤クローバーの株(赤色の➡)が比較的日陰にならず頑張っているのが判るでしょうか?大分葉も大きくなりました。  写真左側中程と右側上方のアルファルファ(黄色の➡)は、日陰気味で苦戦しているのが判ります。    こうして観ると、植物の日照の獲得を巡る生存競争の厳しさがよく判ります。  さあ、そろそろ2番草の刈取りをしないと…。

2022 展示圃場観察日記(15)

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  〈7月13 日〉  6月29日に1番草の刈取りを終えた苗穂展示圃場ですが…。  前回6月7日のレポートから6日経ちました。昨晩少しまとまった降雨がありましたが、それ迄雨は殆ど降っていませんでした。 いつもの位置から観た今朝の様子がこれ。  それでもアルファルファケレスは元気です。草丈は60~70cmとなりボリューム感も大分増してきました。流石マメ科は乾燥に強い。 そして昨日、2番草初めての開花を確認。今朝は更に数が増えました。  ところで、前回報告した1番草刈取り後に裸地に一握りずつ移植した苗はどうなっているでしょう?  実は報告後から毎日水撒きをしていました。旱魃気味で苗がげんなりして枯れそうになってきたからです。既存の株が元気旺盛なのも実はそのせい?  そのおかげで苗は元気を取り戻して頑張っています。  前回の写真とほぼ同じアングルです。  写真左側と右側上方のアルファルファ(黄色の➡)、右側中程の赤クローバー(赤色の➡)の株が大分成長したのが判ります。旱魃気味でアルファルファに後れを取ったペレニアルライグラスもようやく勢いを取り戻してきました。  反対側から見るとこんな感じ。手前左のアルファルファが“手薄”の辺りに前述の苗があるのですが、この分だと既存株の成長で間もなく日陰に閉じ込められてしまいます。  2番草は少し早めに刈ってやろうと思います。

6月のTHI推移

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 今年は全国的に梅雨が異例の早さで終わり(九州南部~東北南部で6月下旬)、すでに猛暑が到来している。北海道では低温傾向が続いていたが、最終週に梅雨前線の影響により大雨となりやっと少し暑さがやってきた。   酪農総合研究所では北里大学との共同プロジェクト実施のため、全国の酪農家にご協力いただき、牛舎に通信型の温湿度センサー端末を設置して、THIをモニターしている。  全国的に、6月のTHIがどんな推移を示したのか、まとめたので紹介する。 ちなみにTHIとストレスの関係は、    72以下(ストレス無し)、72-78(軽度)、79-88(強度)、89以上(超強度) という基準で判断している。 月始めから最高THIが72を超える日が多く暑熱ストレスを受けていた と思われる。下旬には1日中暑熱ストレスを受けるようになり、最高 THIが80を超える日が続き、強度のストレス状態となっていたようだ。 月の中頃から最高THIが72を超えるようになり、梅雨開けの下旬には 最高THIが80を超え強度の暑熱ストレス下にあったと思われる。 栃木と類似しているが、秋田はまだ梅雨明けしていないと見られ、 栃木よりは低いTHI推移を示している。下旬になり暑熱ストレスを 受ける時間が長くなっていると思われる。 大樹は小雨と低温が継続。中旬後半に気温が少し上昇し、最高THI が72を超え暑熱ストレスを受けたと思う。最後の週に降雨があり 気温も上昇、3日間程度強くストレスを受けたようだ。 標茶は大樹と同様に少雨と低温が続いた。下旬まで暑熱ストレスを受ける 気象状態ではない。降雨となった下旬に少しストレスを感じる日があった と思われるが、強いストレスではないようだ。 興部も気温の低い日が多かった。下旬にやっと少し気温が上昇し 始めてきた。最後の週に大雨の影響で湿度の高い日が多かった が、長時間暑熱ストレスを受けるほどではない。

2022 展示圃場観察日記(14)

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  〈7月6日〉  6月29日に1番草の刈取りを終えた苗穂展示圃場ですが…。  ここのところ雪メグ苗穂の杜の“黒い主”カラス一家の巣立ち時期で、中庭をうろうろしていると警戒した親ガラスの襲撃に遭います。それで、圃場観察を少し敬遠していました。  刈取りから9日経った展示圃場は、アルファルファケレスの再生が旺盛です。  いつもの位置からの1枚。今朝の様子。 2022年7月6日撮影  これを昨年のⅠ番刈取り後10日目の写真と比べて観ると…。 2021年7月19日撮影  昨年この時期は全道的な旱魃で、札幌では7/8~8/4迄全く降雨無し! 刈取り1週間後から毎日水撒きしていました。  今年は刈取り翌日から2日間雨天に恵まれ、その後曇天続きではありましたがアルファルファもペレニアルライグラスも再生は良さそうです。因みに水撒きはしていません。  反対側から見るとこんな感じ。刈取り後に裸地に一握りずつ移植した苗が所々に見えるのですが…、判るでしょうか? 2022年7月6日撮影(反対側から)     移植した苗の拡大写真  写真左側上方と右側上方にアルファルファ(黄色の➡)、右側中程に赤クローバー(赤色の➡)の株が見えます。今後、これらの生育状況を観察していきたいと思います。