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7月, 2015の投稿を表示しています

ケレス展示圃Ⅱ番草収穫作業(7月22日)

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苗穂展示圃のケレスはその後順調に生育し、Ⅱ番草の花も綺麗に開花しましたが、昨日降った雨の影響により見事に倒伏してしまったため、思い切って刈り取ることにしました。 〔7/22現在草丈〕    ・アルファルファ(ケレス) 96~131㎝  ・ペレニアルライグラス  74~91㎝ 〔写真〕 雨で倒伏したケレス(7/22撮影)   〔写真〕 残念ながら刈り取ることに(7/22撮影)    〔写真〕 Ⅲ番草が楽しみです(7/22撮影)

牧草および雑草標本のコレクション④葉のねじれ

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 写真1のペレニアルライグラスは葉に光沢があり、天気の良い日に 牧草地で見るとキラキラ光り、非常にきれいです。  ずっと葉の表が光っていると思い込んでいましたが、標本を毎日観察 していると、葉の裏に光沢があることに気付きました。ど素人でした。 写真1(ペレニアルライグラス)     写真2の赤丸で囲んだ部分で葉を180度ねじって、葉の裏を表にしています。 葉のねじり方は左回転、右回転両方観察されました。  もう一つ、裏表を逆転する方法が観察されました。 葉をねじっているものは茎から離れるように開いていきますが、これとは逆に 反対方向にお辞儀するようにのびていく方法です。  写真3はメドーフェスクです。ペレニアルライグラスと同様に葉の裏に光沢が ありますが、赤丸で囲んだ部分で葉をねじり、裏表を逆転しています。  素人の発想で言うと、最初から葉の表に光沢があれば、わざわざねじる必要 が無いのにな・・・と思います。光合成と関係あるのかな・・・とも思います。 調べてみたいと思います。 写真2(ペレニアルライグラス) 写真3(メドーフェスク)

牧草および雑草標本のコレクション③リードカナリーグラス

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 リードカナリーグラスは北海道の牧草地で良く見ることのできる雑草の 代表格の一つです。  その再生力を観察するためにコレクションに加えました。  写真1は6月23日に採取してきたリードカナリーグラスを6月24日に 雪ミルクのパッケージに収まるように地下茎を切り分けたものです。 写真1(6月24日撮影)     写真2は移植後5日目の6月29日に撮影したものですが、カットした茎から 新しい葉が再生しています(リードカナリーグラスは右から2つ目)。  その後も地下茎から3本発芽し、ものすごいスピードで発育しています。              写真2(6月29日撮影)      写真3は移植から3週間目の7月14日撮影です。 コレクションの中で一番活気があるように思われます。 この成長振りを見せつけられると、一旦牧草地に侵入されてしまうと、 根絶させるのが非常に大変なことが実感されます。 写真3(7月14日撮影)  

ケレス展示圃の状況(7月7日)

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前回のご紹介から少し間が空いてしまいましたが、 約3週間経過した苗穂展示圃の様子です。 ご覧の通り、Ⅰ番草収穫後の再生は順調で 良く観察すると、既に紫色の花が見え始めています。 一方、ペレはケレスの勢いに若干押され気味ですが、 丈こそ短いものの、立派な穂が出ていました。 (もしかすると、Ⅰ番草の刈り取りが不十分だったのかもしれませんが??) 〔7/7現在草丈〕 ・アルファルファ(ケレス) 60~86cm ・ペレニアルライグラス  53~78cm 【写真】 勢いよく再生したケレス(7/7撮影) 【写真】 よく見ると紫色の花がちらほら。(7/7撮影) 【写真】 ペレの穂も確認できました。(7/7撮影)

牧草および雑草標本のコレクション② イタリアンライグラス

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興部町I牧場さんからいただいたイタリアンライグラス(マンモスB)の種を播種しました。 驚異的な発育スピードで驚いています。 この発育スピードを利用して、シバムギやリードカナリーグラスを退治する手法がありますが、 実際にこの発育ぶりを目の当たりすると、納得です。     写真1(6/24撮影)   6月24日(水)に9粒播種しました。 6月26日(金)の時点では発芽はしていませんでした。        写真2(6/29撮影)   6月29日(月)朝出勤すると、7つ発芽していて、 草丈は既に5cm近くになっていました。 草丈から推定すると、6月27日(土)に発芽したの ではないかと思われます。  播種から3日目で発芽したことになります。           写真3(7/3撮影)   6月30日(火)に8つ目の種が発芽しました。 発芽率は8/9=88.9%です。 上の写真は7月3日(金)の撮影ですが、草丈 は18cmに達しました。 発芽が遅れた個体の発育は他に比較して遅いようです。    

牧草および雑草標本のコレクション①

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 酪総研札幌駐在では経営実証農家および実証圃場事業を実施し、フィールドに出て、実際に植生調査を実施する機会が数多くあります。  しかし、牧草を専門としていない筆者は、形態が似ている草種の区別が良く分らない場合が多いので、毎日観察してその特徴を目に焼き付けるのを目的として、代表的な牧草および雑草を採取してきて、事務所で栽培することにいたしました。  ここでの雑草の定義は、牧草地の持ち主が許可していないのに生えてきた草種とします。  採取してきた標本を紹介させていただきます。                  写真1(7/3撮影) 左から チモシー(本年5月7日播種個体):7/2採取、7/3移植(興部I牧場) チモシー(Ⅰ番草刈取後の個体) :6/23採取、6/24移植(同上) リードカナリーグラス        :6/23採取、6/24移植(同上) レッドトップ                     :6/23採取、6/24移植(同上) ケンタッキーブルーグラス             :6/17採取・移植(札幌酪総研展示圃場) ペレニアルライグラス                    :6/17採取・移植(同上) メドウフェスク                                 :6/23採取、6/24移植(興部I牧場) イタリアンライグラス                      :6/24播種(同上) シバムギ                                        :6/23採取、6/24移植(同上) コシカギク                                      :7/2採取、7/3移植(同上) サンプル採取は、興部町のI牧場さんの全面的なご協力で実施いたしました。この場をお借りして、あらためて御礼申し上げます。