2022 展示圃場観察日記(10)

 〈6月16日〉

 前回も触れましたが、5月末から6月に入って以降冷涼な日が続いています。

 そんな気候にあっても、ここ展示圃場では、先週出穂し始めたペレニアルライグラスが本格的に出穂期を迎え、草丈1mに達したアルファルファケレスは今朝開花を確認しました。

 北海道内各地でも今週から本格的にⅠ番草の収穫作業の時期となっていますが、やはりどこも天候が冷涼で牧草の生育が今一つのところが多いようです。特に飼料用トウモロコシはこのところの日照不足の地域は発芽遅延や生育不良が散見されています。全ての農作物のためにも今後の天候が好転し良いシーズンとならんことを願うばかりです。

 いつもの位置からの1枚。大分草量が増えました。


位置を変えてもう一枚
 
 昨晩からの雨風でペレの一団が倒伏。もう刈取り適期です。

 そして、アルファルファケレスです。周りの瑞々しい緑の中に一輪紫のかわいらしい花が咲きました。



 昨年の開花は6月14日でしたので、3日遅れとなりますが、天候不順の影響か否かは判りません。
 牧草であれば今が刈取り適期ですが、当展示圃では今年もケレスが満開になる迄刈取りしません。早く酪農と乳の歴史館にお客様がお見えになれば…。

 参考までに、今年と昨年の札幌の日平均気温の推移を比較してみました。
 やはり5月28日以降ずっと平年値を下回った日が続いているのが判ります。札幌の玉ねぎの作況も気になってしまいます。良い夏になって欲しい…。













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