雪の下の牧草(興部町) リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 火曜日, 4月 02, 2013 興部町において、草地への融雪剤試験散布を行いました。積雪量が多い年は、草地への融雪剤散布も検討の余地ありです。雪の下では、チモシーが春を待っていました(3月27日)。写真の右半分が融雪剤の試験散布(散布翌朝、3月28日)。 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ
2023年10月のTHI推移 水曜日, 11月 08, 2023 酪農総合研究所では北里大学との共同プロジェクトを実施しており、全国の酪農家にご協力いただき、牛舎に通信型の温湿度センサー端末を設置して、THIをモニターしている。 THIとストレスの関係は、 72以下(ストレス無し)、73-78(軽度)、79-88(強度)、89以上(超強度) という基準で判断している。 全国の観測地点のTHIデータモニタリング結果を、今後の暑熱対策の参考として情報提供していく。 さて、2023年10月のTHIがどんな推移を示したのか、まとめたので紹介する。 その前に、全国の気象概況を振り返ることにしよう。 気象庁が公表した2023年10月の天候によると、気温は北日本でかなり高く、沖縄・奄美で高かった。主な気象観測地点である 帯広・釧路・根室では月平 均気温の高い方からの 1 位を更新し、小樽・札幌では月平均気温の高い方か らの 1 位タイを記録した。 降水量は西日本日本海側と沖縄・奄美でかなり少なく、西日本太平洋側で少なかった一方、北・東日本日本海側で多くなった。日照時間は全国的に多く、特に北・西日本日本海側と北・東・西日本太平洋側でかなり多かった。 さて、THI測定地点での10月のTHI推移は、 宮崎市の10月平均気温は19.3℃(平年差-0.7℃)で平年並、 降水量は 平年と 比べて かなり少なかった 。月始めに最高THIが72を超える日が数日あったが、その後は ストレスの無い状態が継続したものと思われる 。 秋田市の10月平均気温は15.2℃(平年差+0.7℃)と高く、 降水量 は 平年比 164 % とかなり多かった。月の始めに2回ほど最高THIが72を超える 日 があったものの、 ストレスの無い状態が継続したものと思われる 。 大樹町の10月の平均気温は10.6℃(平年差+1.2℃)でかなり高く、降水量は 平年比99%と平年並。今月は暑熱ストレスの無い状態であった。 標茶町の10月の平均気温は10.0 ℃(平年差+1.1℃)で かなり 高く、 降水量 は 平年比126%と多かった。 今月は暑熱ストレスの無い状態であった。 興部町の10月の平均気温は10.9 ℃(平年差+1.6℃)で かなり高く、 降水量 は 平年比131%と多かった。 今月は暑熱ストレスの無い状態であった。 これらの結果を見ると、昨年... 続きを読む
2023 展示圃観察日記(4) 火曜日, 9月 26, 2023 〈9月21日(木)〉 札幌では9月に入ってから高い気温と不安定な天候が続いていましたが、半ばを過ぎた頃から、ようやく日中も冷涼な空気を感じられるようになりました。 明け方にかけては気温が12、3℃にまで下がる日も出てきましたので、コロナやインフルエンザが流行していることも相まって、体調管理がますます大切な季節です。 さて、雪印メグミルク㈱「酪農と乳の歴史館」前の展示圃は8月1日の2番草刈取りから51日となり、今年最後の3番草の刈取り時期を迎えました。 果たして3番草の収量、そして今年の総合収量はどうでしょうか。 刈取り前の様子 くどいようで申し訳ありませんが、開花して完全に刈遅れの理由につきましては、1番草刈取りの記事をご覧ください。 1番草刈取りの様子 早速、鎌で刈取り、収量の計測をしていきます。 刈取り後 計測結果は、965kg/10aでした。 1番草、2番草に続き、過去の結果と比較しても非常に良い収量です。 今年のまとめとしまして、直近3か年の計測結果を整理してみます。 表1.過去3カ年の収量計測結果 表外の年も含めて2017年(4,912kg/10a)以来の高収量です。冒頭にも書きました今年の長引いた暑さ、そして適度な雨量、さらには昨年のアルファルファと赤クローバーの苗の移植が影響して、今年1年の収量に結びついたものと思います。 昨年の3番草刈取りの記事は下記リンクよりご覧ください。 22年3番草刈取りの様子 続きを読む
2023年9月のTHI推移(北海道) 金曜日, 10月 06, 2023 酪農総合研究所では北里大学との共同プロジェクトを実施しており、全国の酪農家にご協力いただき、牛舎に通信型の温湿度センサー端末を設置して、THIをモニターしている。 THIとストレスの関係は、 72以下(ストレス無し)、73-78(軽度)、79-88(強度)、89以上(超強度) という基準で判断している。 全国の観測地点のTHIデータモニタリング結果を、今後の暑熱対策の参考として情報提供していく。 今月も宮崎・秋田編と北海道編とに分割してお伝えしているが、これからは北海道編である。 全国の気象概況は、宮崎・秋田編に記載しているので参照してもらいたい。 さて、2023年9月のTHIがどんな推移を示したのか、まとめたので紹介する。 大樹町の9月の平均気温は19.1℃(平年差+3.4℃)でかなり高く、降水量は 平年比84%と少なかった。 大樹町の平均THIを見ると今月はほぼ暑熱ストレスの無い状態であり、最高THIを 示す日中を除くと、概ね暑熱ストレスの無い状態であった。 昨年との比較では、上・中旬で平均THIがかなり上昇している。今年は9月中旬まで 昨年よりも猛暑であったことが分かる。 標茶町の9月の平均気温は18.9 ℃(平年差+3.6℃)で かなり 高く、 降水量 は 平年比 168%と多かった。 平均THIを見ると、月を通してほぼ暑熱ストレスの無い日が続いていたが、下旬には 最高THIでもほぼ70以下を示し、日中でも暑熱ストレスが無い。 昨年との比較では、月を通して平均THIがかなり上昇している。今年は昨年よりも はるかに猛暑であったことが分かる。下旬も差が大きいものの、暑熱ストレスは ほぼ無い状態である。 興部町の9月の平均気温は18.3 ℃(平年差+2.7℃)で かなり高く、 降水量 は 平年比78%と少なかった。 興部町では、上・中旬にときどきTHIが軽度ストレスを示すことがあったものの、 ひと月を通して暑熱ストレスの無い日が続いたものと思われる。 昨年との比較では、上・中旬で平均THIが上昇しているのが分かる。道内他地域 と同様に、下旬には昨年との差が少なくなり暑熱ストレスの無い季節となった。 以上のように、今年は統計開始以来の記録的な高温であったが、9月下旬ともなると昨年より気温が高いとはいえ、北海道では暑熱ストレスについてはほぼ無縁な... 続きを読む